【Bリーグ/Wリーグへ挑むチャレンジャー】大舞台を経て進化を遂げる白鷗大学vs福井工業大学附属福井高校の勝者が、昨年の皇后杯チャンピオンへ挑戦
2025年12月29日
「第77回全日本大学バスケットボール選手権大会(インカレ)」決勝で東京医療保健大学に敗れ、準優勝に終わった白鷗大学は3連覇を逃しました。しかし、今シーズンはまだ終わっていません。真の日本一を決める「第92回皇后杯 全日本バスケットボール選手権大会 ファイナルラウンド」が待っています。
過去3年間、白鷗大学は皇后杯でいずれもWリーグのチームと対戦し、通算成績は3勝3敗。前回大会では、ファイナルラウンド進出を懸けたセカンドラウンド最終戦で富士通 レッドウェーブに挑戦。55-74で敗れましたが、皇后杯とWリーグの両方を制した最強チーム相手に大健闘と言える結果でした。先発として出場し、チャンピオンの強さを体感した#5 池田 凜選手(3年生/165cm/PG/明星学園高等学校出身)は、「昨シーズンはそれまで負けなしだっただけに(※新人戦を除く)、はじめて何もできず、プロと大学の差をハッキリと実感した負けでした」と圧倒されます。この敗戦が大きな刺激となり、その後のインカレ決勝では東京医療保健大学との4度にわたる延長戦を制し、2年連続となる大学日本一に輝きました。

昨年はルーキーだった#77 東 小姫選手(2年生/177cm/桜花学園高校出身)は、「体の強さがまったく違い、ディフェンスでは大変なときもありました。でも、オフェンスでは自分のスキルが通用する場面もあったと思います」と約7分間の出場ながら手応えを感じます。#41 アダム アフォディヤ選手(3年生/196cm/C/明星学園高校出身)は約18分の出場時間で15点、13リバウンドとチームハイを記録。今大会でも1回戦を突破すれば、再び富士通 レッドウェーブとの対戦が実現します。
その1回戦は北信越ブロック代表、SoftBank ウインターカップ 2025に初出場を果たした福井工業大学附属福井高校と対戦。2009年からはじまったFIBA U16女子アジアカップや翌年のFIBA U17女子バスケットボール ワールドカップへ導いた林慎一郎ヘッドコーチ率いる3年生のいない新チームです(ウインターカップ現地レポート/名将が新たな挑戦…3回戦進出を決めた初出場の福井工業大学附属福井)。ウインターカップでは3回戦へ進み、準優勝した第1シードの桜花学園高校に惜しくも3点及ばず、78-81でベスト16。この試合で#4 小池昌鈴選手(2年生/170cm/SF/新潟清心女子中学校出身)は38点・8リバウンドを記録。福井工業大学附属福井高校は全国大会の舞台を踏み台とし、進化を続ける楽しみなチームです。

林ヘッドコーチがアンダーカテゴリー女子日本代表に携わっていたときと同時期、白鷗大学の佐藤ヘッドコーチもユニバーシアード(現FISUユニバーシティゲームス)に挑み続け、2017年大会では世界2位となり、銀メダルを獲得。日常を世界基準とし、4年間をかけて選手を育む環境が大きな特徴の白鷗大学。昨年のインカレ決勝では出場機会のなかった#9 佐坂光咲選手(4年生/174cm/SG/東京成徳大学高等学校出身)が、今年はキャプテンを務めています。「白鷗大学は3〜4年生になるとすごく伸びるというのは自分も感じています」という佐坂選手はこの1年の変化についてこう説明します。
「3年生のときはすごい先輩方ばかりで、相手よりも味方に圧倒されてしまってメンタルで弱くなり、なかなかチャンスをつかめない時期がありました。今年はキャプテンになったとともに、下級生が支えてくれる存在になったことで、メンタル面が大きく変わりました。スキルを高めるワークアウトを積み重ね、仲間たちのおかげで自分自身が成長できたと感じています」
3年生の#17 高木美波選手(175cm/SF/桜花学園高等学校出身)も昨シーズンまであまり出場機会はありませんでした。しかし、「先輩たちの姿やチームが大事にしてきたことを練習で積み重ねてきました。それを試合で発揮するだけです」と今年は先発を任され、自信をのぞかせます。佐藤ヘッドコーチも、「一人ひとりの成長は感じています。3年生のアフォディヤも昨年の決勝では延長になってようやくコートに出しましたが、今年のインカレでの活躍(平均15.5点、16.5リバウンド)を見ればこれまでの取り組みは間違っていなかったと思います」と例年通り努力して来た月日と比例するように、花を開かせました。
インカレ決勝で日本一の座は奪われましたが、ライバルの東京医療保健大学と試合を重ねるごとにその差を縮め、最後は3点差の惜敗。悔しさとともに、確かな手応えも感じた佐坂選手はアーリーエントリーとしてシャンソン化粧品 シャンソンVマジックへ進むことが発表されました。皇后杯は、白鷗大学のユニフォームを着て戦う最後の舞台となります。
「インカレが終わったあとに、4年生としてまだプレーできる試合があることは素直にうれしいです。限られた時間の中でもできる限り練習をして、インカレで露呈した課題をしっかり修正し、皇后杯にぶつけられるように、少しでも成長した姿を見せられるように、全員でもう一回気を引き締めてがんばっていきます」

初戦に勝てば、富士通 レッドウェーブと2年連続で対戦できます。昨年はインカレ初戦を4日後に控えたタイミングであり、「正直コンディションはあまり良くなかったです」と佐藤智信ヘッドコーチは悔やみます。「もちろん強いことは分かっています。どれだけ戦えるのかを試すためにも、全力でぶつかっていきたいです。今回はしっかり準備をしてベストな状態で臨み、やるからには優勝を目標に、その気持ちで取り組んでいきます」と続け、観ている方々を驚かせる挑戦に照準を合わせました。
