【Bリーグ/Wリーグへ挑むチャレンジャー】全国大会を通じて成長し続ける3年生チーム「北翔大学」vs 3年生がラストチャンスでつかんだ全国大会「福岡大学附属若葉高校」
2025年12月26日
「第92回皇后杯 全日本バスケットボール選手権大会 ファイナルラウンド」へ出場する北海道代表・北翔大学。今年の「第77回全日本大学バスケットボール選手権大会(インカレ)」には北海道1位として2年連続出場を果たしました。名古屋経済大学との初戦では前半37-22とリードしましたが、後半に逆転を許し54-66で敗戦。続く広島大学戦は67-60で勝利し、結果は昨年と同じ1勝1敗でグループステージ敗退。ベスト16の目標には届きませんでしたが、3年生の #31 岩佐紗奈選手(163cm/PG/酪農学園大学附属とわの森三愛高等学校出身)は「1年間取り組んできましたが、課題として残っていた“詰めの甘さ”が名古屋経済大学戦で出てしまいました。ただ、3年生チームなので、このメンバーで来年もう一度ベスト16を目指したいです」と前を向きます。

岩佐選手はインカレで、スリーポイントラインから2〜3歩離れた位置から次々とシュートを沈め、強い印象を残しました。しかし本人は「スリーポイントは苦手分野でした」と振り返ります。「インカレに向けて重点的に練習しましたし、横山(茜理)監督から『ディープスリーが効く』と言われていたので、その距離も意識してきました」と努力の成果を大舞台で発揮しました。2年生の#88 坂本萌衣選手(170cm/PF/湯沢翔北高校出身)も2年連続全国の舞台に立ち、「高さだけではなく、自分より小さくてもゴール下で強度の高いプレーをする選手がいました。体格差も感じましたが、みんなでリバウンドをがんばることができました」と手応えを口にします。全国デビューを果たした新戦力の#33 舟木佑樹乃選手(168cm/SG)に対し、同じ高校でもプレーした岩佐選手は「1年生ながらスタートで出場し続け、2・3年生にとっても大きな刺激になりました」とチーム全体の底上げを実感します。
皇后杯出場が決まったときの心境について岩佐選手は、「小さい頃から知っている大会なので、そこに立てること自体が特別です。お正月も練習がありますが、全員で結果を残せるように取り組んでいます」と話し、インカレで良かった部分を伸ばし、課題に取り組みます。「速いトランジションからスリーポイントにつなげるスタイル」を武器に、駒沢体育館で行われる1回戦で福岡大学附属若葉高校と対戦します。

皇后杯ファイナルラウンドへ勝ち上がった高校生は3チーム。「SoftBank ウインターカップ2025」で熱戦を繰り広げた四日市メリノール学院と初出場の福井工業大学附属福井高校。もう1チームは#4 太田妃優選手(171cm/SF/四日市メリノール学院中学校出身)、#15 鈴木瑚香南選手(177cm/C/四日市メリノール学院中学校出身)、# 猿木心和選手(173 cm/PF/菊陵中学校出身)の3年生たちは、2年前に女子U16日本代表に選出された福岡大学附属若葉高校。しかし、その3人はインターハイを含め、全国大会は無縁のまま最終学年を迎えました。
ウインターカップ福岡県予選の決勝リーグでは、東海大学付属福岡高校と精華女子高校とともに2勝1敗で並びましたが、当該チーム同士の得失点差で及ばず、福岡大学附属若葉高校は予選敗退。それでも太田キャプテンは「精華女子に勝てたことで、1年間練習してきたことが報われました」とポジティブにとらえ、池田憲二ヘッドコーチも「この負けを境に3年生の意識が大きく変わった」と成長を感じ取ります。その後に待っていたのが、皇后杯セカンドラウンド(九州ブロック)でした。
「ウインターカップに出られなかった悔しさと、全国大会に出られる最後の望みでもあったので絶対に勝ちたい」という鈴木選手は最年少カテゴリーの「若さ」を最大限に生かします。「どのチームよりも走ってブレイクを出し、フィジカルで劣る部分は運動量で補う戦い方」で大学生や社会人チームに勝利。「自分たちの方が体力はあると感じていました。その部分でアドバンテージを取れたと思います」と猿木選手は勝因を挙げ、福岡大学附属若葉高校の3年生にとって、ラストチャンスではじめての全国大会への出場を勝ち獲りました。

北翔大学と福岡大学附属若葉高校の勝者は、2回戦でWリーグのアイシン ウイングスと対戦できます。太田選手は「尊敬する選手たちと同じコートに立てるならば、負ける気持ちではなく、勝つ気持ちで戦いたいです」と目を輝かせます。猿木選手も、「高校生で皇后杯に出られることに感謝しながら、自分たちらしいプレーができるように、最後は笑顔で終われるようにプレーします」と抱負を語ります。皇后杯が終われば、鈴木選手はアーリーエントリーとして三菱電機 コアラーズ入りが発表されました。
「次は同じ舞台に進むので、今は通用しないことだらけかもしれませんが、Wリーグのチームを相手に怯むだけではなく、自分の良いところを出すプレーを目指します。渡嘉敷(来夢)さんにずっと憧れていたので、そのアイシンと試合ができればうれしいです」
北翔大学にとっても、格上と戦える貴重な機会です。「初戦は大学生の強さ見せてしっかり勝ち切り、インカレの反省を生かして、Wリーグとの対戦できる機会をつかめるようにがんばります」と岩佐選手は力を込めます。出場するチームは年末年始も練習に励み、2026年初勝利を目指します。
