【Bリーグ/Wリーグへ挑むチャレンジャー】正月に交差するカテゴリー ── 山形銀行が味わう皇后杯の醍醐味
2025年12月27日
「第92回皇后杯 全日本バスケットボール選手権大会 ファイナルラウンド」に社会人代表として出場する山形銀行。前回大会では新潟アルビレックスBBラビッツに64-57で勝利し、2021年大会でもアランマーレ秋田を76-52で破るなど、Wリーグを相手にも確かな実績を残してきたチームです。昨年はその後、トヨタ自動車アンテロープスに挑み51-77、セカンドラウンド敗退となりました。
その一戦で存在感を示したのが、#17 藤原穂香選手(161cm/PG/桜花学園大学出身)です。3ポイントシュートを5本沈め、20得点を挙げる活躍を見せました。「Wリーグを相手にどれだけ通用するかを試すつもりで、チームとしてチャレンジャー精神を持って臨みました。その結果が得点につながったと思います」と振り返ります。フィジカル面の差を実感しつつも、「なかなか経験できない強度なので、チャレンジしながら自分たちのものにしていきたいです」というのも皇后杯のメリットです。

藤原選手とともにツーガードでチームを牽引する#9 木村陽菜選手(169cm/PG/広島文化学園大学出身)も、「普段は対戦できないWリーグの選手と試合できること自体が貴重な経験です。体の強さやスキルを間近で体感できるなかなかない機会です。皇后杯に出場できることは、自分にとって大きなスキルアップにつながる大会です」とその意義を語ります。
山形銀行を率いる木林稚栄ヘッドコーチは元JX-ENEOSサンフラワーズ(現ENEOSサンフラワーズ)でプレーし、皇后杯10連覇の栄光を築き上げてきました。その現役時代には「オールジャパンと呼ばれ、お正月からバスケをしていたので懐かしいです。町田瑠唯選手(現・富士通レッドウェーブ)や長岡萌映子選手(現トヨタ紡織サンシャインラビッツ)がいた札幌山の手高校と対戦したことがあり、上のカテゴリーからするとやりにくい大会ですが、下のカテゴリーにとっては挑戦できる場なので皇后杯は好きな大会です」と語り、立場を変えて久しぶりの新年バスケを楽しみにしていました。

木林ヘッドコーチの指導を受ける木村選手は、「Wリーグで培った経験からステップやドリブル、ディフェンスの細部まで丁寧に教えてくださるので、自分自身の成長を強く感じています」と多くのことを吸収できる充実した日々を送っているようです。異なるカテゴリーとの初対戦へ向け、木林ヘッドコーチは「チームの特徴を把握しながら準備しつつ、練習してきた自分たちのスタイルを発揮すること」に注力します。
1回戦の相手は四日市メリノール学院高校。勝利すれば、Wリーグのシャンソン化粧品シャンソンVマジックとの対戦が待っています。木林ヘッドコーチは「高校生との試合は正直やりにくさがありますし、会場の雰囲気も独特です。ただ、公式戦ではカテゴリーは関係ありません。1回戦をしっかり勝ち切り、Wリーグと対戦できる機会を楽しみたいです」と見据えます。木村選手も「高校生は元気で技術も高いですが、私たちらしくディフェンスからブレイクを出すプレースタイルを崩さずに戦いたいです。シャンソンと試合をしてみたいですし、いつもバスケットLIVEで試合を見ている選手たちと直接対決できる機会をつかみたいです」と力を込め、山形銀行らしさを皇后杯で発揮します。

